四則計算で商品・サービスを練り直す

 「このままでは売り上げが上がりそうにないな」「売り上げが徐々に下降しているぞ」そんな時は取り扱っている商品やサービスを思い切って見直してはいかがでしょうか。

取り扱っている商品やサービスの魅力が薄れてきているときに、営業担当者にノルマを課してはっぱをかけても、決して売り上げは上向きません。もちろん、倒産寸前になってから重い腰を上げて商品やサービスを見直そうとしても、もう手遅れです。商品やサービスを見直すのであれば、体力のあるうちに実行するのが定石です。

以下に、商品やサービスを見直す際の考え方を、四則計算に置き換えてまとめました。タイミングを逃すことなく、商品やサービスの見直しを行い、新たな追い風をつかみ取りましょう。

+(たす):  AとBを足して、売り上げを伸ばす

例) カツとカレーを合わせてカツカレー

   コピー機と電話・FAXを合わせて複合機

    喫茶とメイド風おもてなしを合わせてメイド喫茶

 -(ひく):  Aは捨ててBを充実させて、売り上げを伸ばす

 例) ビジネスユーザーに特化したパソコンメーカー

    単機能に特化したウェアラブルカメラ

    ステーキに特化したファミレスチェーン

 ×(かける): AとBを掛け合わせてCにして、売り上げを伸ばす

 例) 抹茶と牛乳で、抹茶ラテ

    万一の時の保障と満期保険金を受け取れる保険

VR(バーチャル・リアリティ)とキャラクターで、ゲーム

 ÷(わる):  Aをニーズごとに分けて、売り上げを伸ばす

 例) ニーズに応じた様々なコースをラインアップする旅行商品

    走行距離に応じて保険料が変わる自動車保険

    様々な健康志向に合わせたラインナップの発泡酒        

 

平成28127日

一般社団法人神奈川県中小企業診断協会

登録グループ マーケティング実践研究会

小倉仁志