海外展開のおおまかな計画を作ってみよう!

「リスクが高いな!」「何から始めたらいいか分からない!」「日本でのビジネスで手一杯で人材も十分じゃないし!」「日本と商慣習が違うし、ことばの壁もあるし!」、、、、、、皆さんは、海外展開のイメージをこのように持っていませんか?もちろん国内の事業に比べて違うところがたくさんあるので、このようなイメージを持ちやすいですね。

でも、これから売上拡大していくためには、すぐに実際に海外展開をしなくても、準備だけは始めておくことをお勧めします。 なぜなら、海外展開することで国内の事業も含めて、更に成長させることができる可能性もあるからです。また、海外展開、特に輸出やインバウンド対応をすることによって、その効果として「売上拡大」だけでなく「自社ブランド・認知度の向上」という割合も高くなっているという報告も、中小企業庁の中小企業白書(2016年)において報告されています。

 実際の輸出の流れをおおまかに図にしてみると、「調査・準備段階」「取引先探し・交渉段階」「代金回収・輸出段階」の3段階があることが分かります。計画作りは、その中の「調査・準備」の段階になります。

 調査・準備の段階では、需要や競合状況の調査だけでなく、海外展開調査・準備では、特に商標や特許など知的財産に関わるリスクやそのリスクを抑える対策も盛り込む必要があります。まずは、おおまかな計画を策定することで、海外展開を検討する最初の一歩をふみだしてみましょう。

実際に海外展開をしなくても、「調査・準備段階」の計画策定を通して、国内事業についての「新しい気づき」がでてくることも期待できますよ。

 

平成281211

一般社団法人神奈川県中小企業診断協会

登録グループ マーケティング実践研究会

室 芳樹